2014年03月17日

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」開催中

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」近江ちいろば会の「ピスガホールギャラリー」では、先月に続いて布絵作家「宮谷孝子さん作品展」開催しています。

先日、展示作品の入れ替えを行いましたので、あらためてご紹介致します。


布絵作家「宮谷孝子さん作品展」

今回も布絵に近づきながら、細かい作業の一部をご紹介致します。

小さな女の子のお母さんでしょうか、女の人がかぶっている手ぬぐいなんですが。
よく見てみますと、「小布施農協」と読むことができます。

頭の手ぬぐい

畑に植わっている何かの苗は、ひと針ひと針、縫って描かれていますし …。

畑の苗

浜辺で干されている網も、網目になっている布を貼ったものではなく、縫って描かれています。

港にある網

仲良しのお友達と一緒に女の子が集めている桜の花びらも、丁寧に縫われていますし …。

桜吹雪

木に巻き付いている植物の茎や葉っぱさえも、丁寧に丁寧に、布に留められているのでした。

まるで、絵の中の花びらや葉っぱに命を吹き込むかのように。
そして、描かれている人の暮らしや人生を慈しむかのように。
絵からはがれてしまわないように、布の上で安心してそうしていられるようにと、大切に大切に描いておられる宮谷さんの思いを自分の今までの人生に重ねて頭に浮かべながら拝見していると、見たことのない景色なのに懐かしく、知らない人なのに愛おしく感じられて来るのでした。

木に巻き付いているツタ

ところで、この絵に描かれているクリなんですけれど …。
この作品は、長野県諏訪市出身の画家、原田泰治さんの「栗ひろい」という1983年の作品を布絵で再現されたものだそうです。
(宮谷さんは、原田泰治さんご本人の承諾のもと、布絵を制作されています)

布絵の中のイガグリ

この布絵に描かれているイガグリの数は、栗の木になっているものも、地面に落ちているものもすべて含めて、原画と同じだけの数が縫われて描かれているんだそうです。

地面の栗絵の中の女の子が拾おうとしている大きな栗は、焼いても栗ごはんにしても、甘くてホックホクのとびっくりの栗なんやろぉなぁ~っと … 叶うなら、絵の中に遊びに行っておよばれしてみたいなぁと思わずにはいられなかったりするのでした。

これらの布絵を前に、同じ布絵を拝見しながら、ケアハウスの方々や、同じ近江ちいろば会に勤める他部門の方や、何か他の目的でここを訪れられた方とお話させて戴く機会が何度となくありました。
お借りして展示させて戴いている布絵は、そこにそうしてあるというだけで、人と人とをつなぐ不思議な力が宿っているようです。

今回も、展示作品を写真でご紹介させて戴きます。
ご都合が許しましたら、是非、ステキな布絵をご覧になってください。

「宮谷孝子さん作品展」、3月末までの開催予定です。

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より

布絵作家「宮谷孝子さん作品展」より


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